土間

薄暗くひんやりとした玄関土間は、作業場や納屋として使われ、

雨の日は子供らの遊び場にもなっていた。

上がり段の下は大人が入れる程の穴が掘られ、籾殻とともに芋が貯蔵されている。

夏は土間に水を撒いて涼み、冬は石油ストーブで暖を取りながら餅を焼いた。

玄関なので客人は勿論、野良猫や燕、様々な虫も入ってくる。

来客の際、私は引戸の隣に空いた小さな節穴から客人を確認し、我が家へ迎え入れるのだった。